春季子供審査会 千葉 [武道館:千葉県千葉市中央区千葉市武道館(末広)]
建国記念の日、千葉市武道館柔道場で、フルルガーデン八千代・アリオ蘇我・千葉市武道館教室の皆さんの春季子供審査会が、行われました。
白帯から黄帯へ進級するのに三年間、四回落選して五回目に合格されたお子さんがありました。「ヤッタッー!」と声をあげたあと静かになり、涙をポロリとこぼしている姿が、印象的でした。
武道の武の字は、「矛(ほこ)」と「止」の会意文字です。「止」とはこの場合、「行く」・「一跨ぎ」の意を表します。ですから武とは、矛を持って危険な場所へ自ら踏み込んでいく「止」意の会意です。
もちろん私たちは自衛官や格闘家になるために、武道を学んでいるのではありません。武道には剣の理合、斬る斬られる感覚を前提に、生き死にの観念がある。そこに日々の中で向き合うことで、この限りある人生を精一杯自ら生き、人々をも生かしたいがためです。武の字が示すように、たとえ困難なことでも自ら進むこと・向き合うことでしか解決できないことが、生活の中では沢山あります。
技の出来不出来、審査の合格不合格など、どうでもいい小さなことです。しかし武道の稽古に来ている限り、段階ごとに最低限踏まえなけらばならない形・養成されるべき意識があります。それを習得しながら生活の中で活用することが、武道を通しての人間形成ではないかと考えます。
今後も、お子様を通わせてくださる保護者様の負託にこたえるべく、精進したいと思います。
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