無知なる善意・偽善 [武道:東京都国分寺・小金井市 親子の合気道]
写真は鷹の台の稽古会場。ここに集まる人々がいる。もちろん我々の道場の仲間のことではない。
緑が豊かだから、ここは最適だと思う人々がいる。くどいようだが、体育館でスポーツをする人々のことではない。
木立が程よいだけではない。土も軟らかで過ごしやすそうだから、ここが最適だと思う人々がいる。もちろんプールに泳ぎに来た人々でもない。
空気も奇麗だし水も豊かだから、ここが最適だと思う人々がいる。何が最適なのだろう?それは誰であろうか?
ここが最も暮らしやすいだろうと思って、集まる人々のことである。
それは自分のペットを、捨てに来る人々のことである。飼っていた犬・猫・魚などが、大きくなり過ぎたという理由で、経済的事情で飼い続けられなくなったという理由で、ペットを捨てに来るのだ。
自分で飼えなくなったのなら、代わりに飼ってくれる人や機関を探す。それでもない場合どうすべきであろう。動物保護活動の専門家は、「自分で殺すのがベストである」と、ラジオで話していた。もし自分がその立場なら、もちろん殺す勇気はないと思う。専門家の言いたかったのは、命あるペットを飼う限りそれだけの覚悟を持って欲しいとの、メッセージだと感じた。
しかし捨てられる動物の多くは、既に病気にかかった状態で捨てられたり、国外から持ち込まれ日本の生態系を壊す動物であったり、人間に危害を加える可能性のある動物であったりするのである。
可愛そうだという理由でペットを自然に放す。これは心温かい話だろうか。これは無知なる善意・偽善なのであって、法律的に犯罪である。写真の左下に赤字で、罰金額が書かれてもいる。
動物に限らず人間まで、虐待だ、遺棄だのと、「無知なる善意・偽善」によって問題の収拾がつかなくなっているのでないか。今の日本は。
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