場の雰囲気 場の力 [武道:東京都国立市谷保合気道国立市民体育館]
初めまして。国立支部の木山と申します。現在、息子(小二)1人と妻と3人で稽古させていただいておりますが、以前は国分寺支部でもう1人の息子(中二、現在自主休会中)と、一家4人でお世話になっておりました。
私は四国の松山、「坊ちゃん」で有名な道後温泉の近くで生まれ、育ちました。家の近くには四国霊場五十一番札所、熊野山石手寺という、古いお寺があり、子供の頃は、境内や裏山が遊び場となっておりました。仁王門や本堂、三重塔などは、当時から重文に指定されていたかと思いますが、私が子供の頃は、平気で鬼ごっこをしたり、松ボックリを投げ合ったりして遊びました。それでも、境内に入ると、子供心になんとなく静かで、心が落ち着き、凛とした空気を感じ、自然に仏様に(もちろん何も考えず)手を合わせていたと思います。
大人になり、東京で暮らすようになりましたが、帰省の際、久しぶりに、そのお寺を訪ねました。建物は子供の頃と全く変わらないのですが、境内の雰囲気は一変し、ちょっと荒れた感じを受けました。懐かしいあの雰囲気は、どこに行ってしまったのかと、ちょっと戸惑い、あちこち歩き回りましたが、原因はわかりませんでした。帰りの仁王門のところで、若いお坊さんが竹箒で掃除しておられました。なにげなく通り過ぎようとした瞬間、様子には出さないものの、いやいややっているのを感じました。以来、なんとなくこのことが頭に引っかかっています。
さて、国立教室ですが、石垣先生、万田先生、相野先輩のご指導の下、子供クラスも一緒に参加させていただいており、先生方、父母の方々、そして子供たちも含めた皆さんのかもし出す雰囲気が、私の心の中にある、あの境内の雰囲気に、どこか似ていることに気づき、日曜日になるといそいそと、子供を起こし、稽古に出かけている自分がいます。
私もこの場に参加させていただいている者として、このかけがえのない雰囲気を大切にし、同時に、それにあまり囚われることなく、居られるといいなと思っています。今後とも宜しくお願いいたします。
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