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放射能被爆対応について  [地震・大震災・津波・原発・新型コロナウイルス]

管理人は科学的思考が出来ませんので、 放射線治療科医師の有益な論文をネット上で見つけ、要約編集して掲載します。著作権侵害であるとの指摘を受ければ、削除します。

まず福島原発の現状については、アメリカの専門家は日本政府見解より悲観的見解を出していることを、ご承知おきください。http://agora-web.jp/archives/1279437.html

原子力発電の基礎知識はここ。 

引用開始

 3月11日の大地震により、福島県の東京電力福島原子力発電所で放射性物質の放出という深刻な事態が発生した。マグニチュード9.0という大地震と津波による悪夢のような大災害の現実に対して被害者の救出が全力で行われている。

 一方、原発事故も大きく報じられているが、国民が放射線被ばくについて不安が強いという現実に対して上放射線被ばくについての基本的な考え方を報告し、冷静な対応を期待したいと思う。

 12日午後1時に原発の敷地境界で1015μSv(マイクロシーベルト)/hの放射線量
が計測されており、放射性物質が放出されたことは確かである。

 Sv(線量当量)とは、人体への放射線の影響を考慮して設定された線量を示す単位である。放射線障害防止法などの法令が定める一般人の年間の被曝線量限度は1000μSv(=1mSv)とされているので、確かに大きな線量である。なお医療従事者や原発従業員などの職業被ばくの年間線量限度は最大50mSv(100mSv/5年)である。この事態にたいして、原因や問題点などに関して今回は論じることは控え、健康被害についてのみ論じたいと思う。

 人類は宇宙や大地から、自然放射線を受けており、日本では年間2.4mSvの被ばくを受け、医療被ばくを加えると日本人一人平均約5mSv(5000μSv)の被ばくを受けている。また東京・ニューヨーク間一往復では宇宙からの放射線が多くなり、0.19mSvの被ばくを受けると言われており、低線量の放射線被ばくは日常的なものなのである。

 しかし放射線は被ばくしないことにこしたことはないので、テクニックとして放射線防護の3原則がある。

(1)距離

(2)時間

(3)遮蔽(しゃへい)がある。

(1)距離は放射性物質からできるだけ離れることであり、これは遠くへ避難することである。放射線の量は距離の二乗に逆比例するので、原子力発電所から1kmの地点での放射線量を1とすると10kmの地点では1/10x10=1/100 となり、100分の1の被ばく量となる。20kmの距離に避難すれば、400分の1となる。

(2)時間はそのまま加算されるので、同地点に1時間滞在よりも一日滞在すれば、24倍の被ばく量となる。

(3)遮蔽は放射線の種類やエネルギーによっても異なるが、密度の高い建材で造られた室内に退避することにより、外部からの放射線をより多く遮蔽することができる。
屋外にいるよりも木造建築の室内にいれば建造物が遮蔽体となりより少ない被ばく線量となる。さらにコンクリート造りの室内では低減する。

 さらに空気中に含まれている放射線物質からの被ばく量の低減のために皮膚を露出しない服装と帽子の着用、内部被ばくを避けるためにマスクの着用などを心掛けることである。

 また、現場で考えることは放出された放射性物質は風によって運ばれるので、風上方向への避難が重要であるが、時間的経過で風向きも異なるし、現実的に海の方向へ逃げることはできないので、とにかく(1)距離と(2)時間の原則を考えて対応することとなる。

 また放射線防護剤(内容はヨード剤)の配布が緊急被ばく医療の対応マニュアルに記載されているが、現実的にはヨードを多く含む昆布などの食品を食べながら避難することが現実的である。ヨウ素は甲状腺に取り込まれるが、事前にヨウ素を摂取し、甲状腺のヨウ素量を飽和させることにより、放射性ヨウ素が環境中にあっても、甲状腺に取り込まれないようにする対応である。

 今後の対応として、放射線被ばく者の対応であるが、まず正確な被ばく線量を把握することである。被ばく線量によって対応が大幅に異なるからである。また衣服の上から測定器で計測して被ばくしていると判定された人でも衣服に付着した放射性物質の汚染と人体の被ばく線量は異なるものであり、衣服の汚染と人体の被ばくは区別する必要がある。

 また放射線の種類やエネルギーによっても人体に与える影響が異なるため、実際に人体の被ばく線量の把握は容易ではないのである。

 なお放射線が人体に与える影響は被ばくの時間的・空間的(被ばく範囲)な違いも考慮することも重要である。

(1)急性被ばくか、慢性被ばくか、

(2)全身被ばくか、局所被ばくか

 により人体への影響は異なる。

(1)の時間的な問題としては、例えば日本酒1升を一晩で飲むのと、毎日晩酌で少量づつ1カ月間で飲むのとでは人体への影響は異なる。放射線の影響も同ようなものと考えられる。

(2)の問題としては、厳密には全身被ばくの場合と同一ではないが、胸部単純写真の撮影では0.06mSv(60μSv)、胃のバリウム検査では0.6mSv(600μSv)、胸部CT検査では6mSv(6000μSv)の局所被ばくを受ける。今回の被ばくは急性の全身被ばくであるが、極めて低線量であると考えられることから問題となることはない。

 全身の急性被ばく時の人体への影響は、250mSv(250,000μSv)以下では臨床的な症状は出現せず、影響はない。また500mSvで白血球の一時的な現象が見られ、1000mSv以上で吐き気や全身倦怠感が見られると言われている。こうした医学的な見地から見れば、今回の被ばく者の健康被害は深刻なものではない。

 避難住民に対し放射線被ばくによる健康影響について説明を行ない冷静に対応し、また汚染の程度に応じて、適切な除染処置や予測被ばく線量を把握して必要ならば医療機関への搬送が望まれる。

 最後に原発事故への対応に全力をあげて働いている原発施設の従業員をはじめとする方々の健康被害が極めて深刻なものとなる可能性があるが、致命的でない被ばく量であることを祈るばかりである。

3月15日 10時15分

 

原子力災害が起きて施設の外に放射性物質が漏れ出た場合、何に注意すればよいでしょうか。原子力発電所から放出される放射性物質は、ヨウ素や希ガスといった気体の状態で出るため、まずは、これらから出る放射線からの被ばくを防ぐ必要があります。そのため、▽室内にいる場合は、ドアや窓を閉めたうえで、換気扇やエアコンなどを止めること、▽一方、屋外にいたり避難で移動したりする場合は、マスクをしたりタオルやハンカチを水でぬらして口や鼻を覆うと放射性物質の吸い込みを防ぐ効果があります。また、▽服装は皮膚の露出をできるだけ抑えることが大切です。さらに、▽呼吸や食べ物によって体内に放射性物質を取り込む「内部被ばく」も防がなければなりません。「内部被ばく」では、体内に放射性物質が蓄積されると、長期間にわたって放射線の影響を受けることになります。一方、▽屋外から自宅へ戻った場合は、衣服を着替えたうえで顔や手を洗うことが必要です。▽水道の水や井戸水、それに屋外に放置されていた食べ物などはなるべく口にしないように気をつけることも必要です。

3月15日 10時33分

福島第二原子力発電所について、東京電力は、4つある原子炉が、15日までにすべて安全に停止したと発表しました。

福島第二原発では、3号機が今月12日に原子炉が安全に停止、1号機と2号機は原子炉内の水を冷やすポンプが津波の影響で動かなくなったものの、14日、原子炉が安全に停止し、残る4号機で、内部を冷やす機能が十分に確保できない状態が続いていました。しかし、原子炉に海水を入れるためのポンプを調整した結果、冷却機能が回復し、東京電力によりますと、4号機は、15日午前7時15分に原子炉の温度が100度以下にまで下がって、安全に停止したことが確認されました。これにより、福島第二原発にある4つの原子炉は、すべて安全に停止しました。

3月15日 13時41分

枝野官房長官は、午前11時すぎからの記者会見で、「福島第一原子力発電所の敷地の中で放射線を測定した値が、午前10時22分現在で、3号機付近で1時間当たり400ミリシーベルト、4号機付近で100ミリシーベルト、2号機と3号機の間で30ミリシーベルト、という結果が出ている。従来の数値と異なり、単位が違う。身体に影響を及ぼす可能性のある数値であることは間違いない」と述べました。さらに枝野長官は、「2号機の格納容器の部分が損傷を受けているという可能性が高いという報告を受けている。1号機、2号機、3号機ともに、一定の人体への影響を及ぼす放射性物質が出ている」と述べました。検出された400ミリシーベルトとは、40万マイクロシーベルトに当たります。人が浴びる放射線で、健康への影響がほとんどないとされているのは、被ばくの総量が100ミリシーベルト=10万マイクロシーベルトとされますが、400ミリシーベルト=40万マイクロシーベルトは、その4倍に当たります。また、400ミリシーベルトは、血液の中の白血球が減るなど、体への影響が出るレベルだとされています。

3月15日 12時34分

毎時400ミリシーベルトの放射線量について、広島大学原爆放射線医科学研究所の星正治教授は「仮に1時間その場にいれば、リンパ球が一時的に減少するなどの被ばくの急性症状が出始めるレベルだ。今回のような非常事態の場合、作業員が1度に浴びる放射線の量の上限は100ミリシーベルトとされており、1人当たり15分ほどしか作業ができないことになる。チェルノブイリの事故では数分ごとに交代して作業にあたったこともあり、作業員の安全を守るためにはこうした対応が求められる」と話しています。

3月15日
14時14分

 

福島第一原子力発電所からは、原子炉の圧力を下げるための作業などにより、周辺に放射性物質が放出され、東京などでも微量の放射性物質が観測されていますが、いずれも健康に影響が出るレベルの数値ではないということです。

福島第一原子力発電所から40キロ余り離れたいわき市では、15日午前4時に、1時間当たり23.72マイクロシーベルトと、通常の470倍に当たる放射線の量を観測しましたが、その2時間後には、通常のおよそ80倍の、毎時3.94マイクロシーベルトまで下がりました。南に110キロ余り離れた茨城県東海村では、午前7時46分に、放射線の値が毎時5マイクロシーベルトを観測したため、国に対して「異常事態」を通報をしましたが、正午現在の放射線量は、微量の、1時間当たり2マイクロシーベルトになっています。いずれも、直ちに健康に影響が出るレベルの数値ではないということです。東京都や神奈川、千葉、埼玉、栃木の各県でも、早朝を中心に通常の数倍から数十倍程度の放射線量を観測しましたが、いずれも直ちに健康に影響が出るレベルではないということです。東京都ではヨウ素やセシウムなどの放射性物質も観測されたということです。これらの地域で計測された1時間当たりの放射線の量は、高い数値でも一般の人が年間に浴びても許容されるレベルの100分の1以下で、それぞれの自治体ではいずれも直ちに健康に影響が出る数値ではないとしています。宮城、山形、秋田、青森の東北地方の各県や、新潟県、群馬県では、放射線の数値に大きな変化は見られないということです。放射線医療が専門の東京大学医学部の中川恵一准教授は、「福島の原子力発電所から漏れ出たものだと考えられ、都内でも検出されることは十分ありえることだ。ただ、量は極めて微量なので健康への影響は全くない。今の状況であれば、今後も健康に影響が出るレベルに達するとは考えにくいので、安心してほしい」と話しています。

3月15日 15時4分

細川厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で、福島第一原子力発電所の敷地内で、人の健康に影響を及ぼす可能性のある、高い値の放射線が測定されたことに関連し、治療が必要な被ばく患者が多数に上る場合に備えて、医療提供態勢を整えることを検討していく考えを示しました。

この中で、細川厚生労働大臣は、福島第一原子力発電所の敷地内で、人の健康に影響を及ぼす可能性のある、高い値の放射線が測定されたことに関連し、記者団が「被ばく者が多数出た場合に備えているのか」とただしたのに対し、「今対策はとっていないが、準備しなければならないと考えている」と述べ、治療が必要な被ばく患者が多数に上る場合に備えて、医療提供態勢を整えることを検討していく考えを示しました。厚生労働省は、これまでに、全国の国立病院などに要請し、被ばくした可能性のある住民の健康検査などに当たる医療チームを、福島県に派遣しています。また、細川大臣は、東北関東大震災への今後の対応について、「被災者の皆さんに対する医療提供のほか、亡くなられた方の遺体の埋葬の問題などに、省を挙げて取り組んでいきたい。また、計画停電について、特に自宅で療養している患者への影響が心配されるので、しっかり対応していきたい」と述べました。

 【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は14日、記者会見し、東日本大震災で爆発を起こした福島第1原発について、「チェルノブイリ原発事故のような事態になる恐れは非常に低い」との見解を示した。
 天野事務局長は、福島第1原発は「チェルノブイリとは設計も構造も異なっている」と説明。また、今回の事故はチェルノブイリのように人為的なミスや設計上の問題が原因ではなく、「想像を超す自然災害に見舞われたために起きた」と語った。(2011/03/15-06:04)

3月15日 17時3分

東京電力は、15日午後4時からの記者会見で、「福島第一原子力発電所4号機で使用済み核燃料を入れているプールの水がなくなって、燃料棒が露出し、水素爆発が起きた可能性もある」と述べましたが、原因はまだ特定できていないとしています。そして現在も、4号機の使用済み核燃料のプールに水があるかどうか、確認ができていないとしています。また、放射線を測定するモニタリングポストの値が、15日午前10時22分現在で、3号機付近で1時間当たり400ミリシーベルトの高い放射線量が確認されたことについて、水素爆発した原子炉建屋の一部が飛び散って、高い値が出た可能性があるということです。

3月15日 17時47分

枝野官房長官は、午後4時すぎの記者会見で、福島第一原子力発電所について、午前中、高い数値を計測した敷地内の放射線の量が、その後、低下していることを明らかにし、「若干、安どしている」と述べるとともに、引き続き数値の改善に取り組んでいく考えを示しました。一方、枝野長官は、5号機と6号機について、「じわじわと温度が上昇している」と述べ、それぞれの原子炉が冷却できるかどうか注視していく考えを示しました。

この中で、枝野官房長官は、福島第一原子力発電所について、「1号機と3号機は、現時点で安定的に給水が行われている。2号機については、給水が行われているが、安定的という見方をしてもいいものかどうかは、経緯を見る必要がある」と述べました。また、枝野長官は、午前中、正門付近で1時間当たり8217マイクロシーベルトの放射線の量を計測したことについて、「緊張感を持って受け止めなければならない数値だが、瞬間的な数値なので、低下してきており、この点は若干、安どしている」と述べました。さらに、3号機の付近で1時間当たり400ミリシーベルトという、人体に影響を及ぼす高い放射線の量を計測したことについて、「その後の分析によって、きのうの建屋の崩壊によって生じたがれきが原因ではないかという見方も出ている。断定はできないが、正門付近の数字も下がってきており、火災が起きた4号機から大変高い放射性物質が継続的に出ている状況ではない可能性がある」と述べ、引き続き数値の改善に取り組んでいく考えを示しました。一方、枝野長官は、点検のために運転を停止していた5号機と6号機について、「津波の影響で原子炉を冷却するための動力がうまくいっておらず、じわじわと温度が上昇している。4号機のように水素爆発が起きないよう努力している」と述べ、それぞれの原子炉が冷却できるかどうか注視していく考えを示しました。

 3月15日 18時51分 

福島第一原子力発電所の3号機付近で計測された毎時400ミリシーベルトという放射線量について、東海村の臨界事故で被ばく患者の治療に当たった国際医療福祉大学の鈴木元教授は「1時間、その場にいると、将来的にがんになるリスクが有意に上がってくるレベルの数値だ。具体的には、がんのリスクが10歳では8%ほど、50歳では1%ほど高くなる」と話しています。そして「このレベルの数値が計測され続けた場合、作業員の安全確保のために現場での作業が難しくなる可能性もある」と指摘しました。そのうえで住民への影響については「放射性物質は環境中で薄まっていく。避難指示が出ている20キロまで離れていれば多少、放射性物質が体につくことはあっても健康に影響が出ることはないので、冷静に対応してほしい」と話しました。そして30キロ圏内の屋内退避の指示については「外出していた人は念のため、その時、着ていた服を袋に入れて密閉したりシャワーを浴びたりすればよい。また、30キロ圏外でも風下方向の人は、念のため不要な外出を控えることが望ましいと思う」と話しました。

被曝された、あるいはそのおそれがある妊娠中あるいは授乳中の女性のためのQ&A
;pdfファイル←日本産婦人科学会
かまたみのる 公式ブログ  2011・3・14  原発事故
実に微量な放射能であること。
微量だがヨード剤を飲みたい人にはヨード剤を提供すること。
この1週間が、甲状腺がんを防ぐ大事な時期であること。
放出された放射能は、実に微量であるが、体内被曝を防ぐことがとても大事なので、埃と一緒に放射能を含んだホットパーティクルを吸わないこと。
雨にあたらないこと。
放射線医学総合研究所 が対応について情報提供しています。

破局は避けられるか――福島原発事故の真相
ジャーナリスト 広瀬隆
 怖い悲観論です。

3月17日 4時1分

深刻な状態が続いている福島第一原子力発電所では、3号機と4号機の使用済み燃料のプールが冷却できない状態になっていて、このままの状態が続くと、燃料が露出して壊れ、放射性物質が外部に漏れ出すおそれがあります。政府の対策本部は、一刻も早い冷却機能の回復を目指すとして、地上からプールへの放水を行うなど、対策を急ぐことにしています。

福島第一原子力発電所では、16日、3号機付近で白い煙のようなものが上がり、東京電力は、3号機の使用済み燃料を保管しているプールが冷却できない状態になり、水が蒸発しているとみています。また、4号機も、15日、使用済み燃料のプールが入っている建物で爆発があり、3号機と同じような状態になっているとみられ、経済産業省の原子力安全・保安院は、その際に水素が発生し、水素爆発が起きたとみています。特に4号機は、原子炉の機器の交換に伴って、通常よりも多いすべての燃料集合体がプールに入っているため、熱量が多く、水温が上昇しやすいという問題を抱えています。政府の対策本部は、このままの状態が続くと、燃料が水面に露出して壊れ、大量の放射性物質が外部に漏れ出すおそれもあるとして、警視庁の機動隊の放水車などを使って、早ければ17日朝からプールへの放水を行う予定です。深刻な状態が続く福島第一原発では、放射性物質の放出が続いており、一刻も早い冷却機能の回復が急がれています。一方、地震が発生したときに定期検査中だった5号機と6号機でも、燃料を保管するプールが冷却できない状態で、水温の上昇が続いています。このうち、946本の燃料が保管されている5号機では、16日の水温が前日よりも5度上がって63度、また、876本の燃料が保管されている6号機では、前日よりも4度上がって60度でした。東京電力は、このまま水温の上昇が続くと3号機や4号機と同じ状況になりかねないとして、冷却機能の回復を急ぎたいとしています。

3月17日 4時16分

アメリカ国防総省は、東北関東大震災で救援活動を行っているアメリカ軍について、福島第一原子力発電所から半径90キロ圏内では原則として活動を見合わせる方針を明らかにしました。

アメリカ軍は、被災地の周辺に原子力空母「ロナルド・レーガン」をはじめ、15隻の艦船を派遣していますが、国防総省のラパン副報道官は、16日、「問題が起きた発電所から半径90キロ以内の地域では、アメリカ軍の通常の活動を行わないことを決めた」と述べました。また、こうした活動の規制は、兵士らの被ばくを避けるためだとする一方で、必要があれば、上官から許可を受けて90キロ圏内で活動する場合もありうるということで、その際には、兵士らに対し、被ばくによる症状を抑えるためにヨウ化カリウムの錠剤を事前に服用させるとしています。さらに、ラパン副報道官は、救援活動に当たっているヘリコプターの一部の乗組員が低レベルの放射性物質に汚染されたものの、アメリカ軍全体には大きな影響は出ていないとして、今回の活動規制はあくまでも念のための予防措置だと説明しました。福島第一原子力発電所の一連のトラブルを巡って、アメリカ軍は、日本政府からの要請を受けて、これまでに消防車2台を派遣したほか、ホースやポンプなどの機材を現地に送る準備も進めているということです。

日本の原発について 英国大使館発表

2011年3月16日 14:46 Tom Vincentさん作成

元: Paul Atkinson 2011年3月15日6時55分

http://www.facebook.com/notes/paul-atkinson/japan-nuclear-update-british-embassy/10150111611771235

さきほど東京の英国大使館の会見から戻ってきました。日本の原発の現状についてでした。英国政府主席科学顧問(Chief Scientific Adviser)ジョン・ベディントン (Sir John Beddington)が代弁者をつとめ、数名の原子力発電の専門家も同席しました。日本の現状について、彼らの状況判断は下記の通り:

 ●比較的悪い場合(1個の原子炉の完全メルトダウンとそれに基づく放射性爆発の場合)、避難エリアの50キロは人の健康の安全を守るために十分な距離でしょう。もっと最悪な状況でも、(2個以上の原子炉がメルトダウンする場合)1つの原子炉のメルトダウンのときと比べ、被害にさほど変わりはないでしょう。

●現状の20キロ退避指示区は現状の放射能レベルにたいして適切な範囲でしょう。このまま炉心への海水注入を続くことができれば、大きな事件を防ぐことができるでしょう。これからさらなる地震と津波が起きた場合、海水注入ができなくなる可能があり、その場合上記のメルトダウンが起こる可能性があるでしょう。

●基本的に、専門家は東京住人の健康への悪影響はありませんと予想してる。健康に悪影響を起こすために現状の放射能の何百倍のレベルが必要。専門家はそのような状況にはならないと言う。(しかも、専門家は妊婦や子供へ影響するほどの放射能を基準にしていた。健康な大人にとってはさらに放射能のレベルが高くならないと影響はないという。)

●専門家は風向きは関係ないと言う。東京は現場から十分離れてるので、影響はないでしょう。

●海水注入を続けることができれば、原子炉が冷え、10日間後に状態は大きく上向くでしょう。

●日本政府からの情報は複数の独立した団体によりモニタリングされつづけ、放射能のレベルに関しての情報は的確と判断されてる。

●チェルノブイリとは全く別な状況です。チェルノブイリの場合、原子炉が完全メルトダウンし、手を付けずに何週間も燃え続けた。チェルノブイリでさえ、50キロに避難ゾーンがもしできたら、十分に人の健康を守ることはできたでしょう。チェルノブイリの場合、事件から何年も後まで現地の食料や水に含まれた放射能は一切モニタリングされなかったと、危険性についての情報も全く知らせなかったせい、汚された食品、麦、牛乳や水などを食べ続けた現地の人々が病気になった。事実は隠されたチェルノブイリの事件とくらべ、今回の非常に開かれた福島の事件もその意味でも大きく異なるでしょう。

●ブリティシュスクールの学長が、休校をつづけるべきかどうかを尋ねた。専門家の答えは、放射能に関する恐れのためならば休校は必要ない。余震や建物の状態などに関する理由はありえるかもしれないですが、科学的に放射能の恐れは 子供にとっても全くありません。

●ヨード剤の補充に関して、専門家はヨード剤は現場で放射能を体内に吸収した場合や汚れた食料を食べた場合だけ必要と説明した。それに、ヨード剤の長期的利用は健康によくないと話した。

 

原発事故直後、日本政府が米の支援申し入れ断る

福島原発

 東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡り、米政府が原子炉冷却に関する技術的な支援を申し入れたのに対し、日本政府が断っていたことを民主党幹部が17日明らかにした。

 この幹部によると、米政府の支援の打診は、11日に東日本巨大地震が発生し、福島第一原発の被害が判明した直後に行われた。米側の支援申し入れは、原子炉の廃炉を前提にしたものだったため、日本政府や東京電力は冷却機能の回復は可能で、「米側の提案は時期尚早」などとして、提案を受け入れなかったとみられる。

 政府・与党内では、この段階で菅首相が米側の提案採用に踏み切っていれば、原発で爆発が発生し、高濃度の放射性物質が周辺に漏れるといった、現在の深刻な事態を回避できたとの指摘も出ている。

 福島第一原発の事故については、クリントン米国務長官が11日(米国時間)にホワイトハウスで開かれた会合で「日本の技術水準は高いが、冷却材が不足している。在日米空軍を使って冷却材を空輸した」と発言し、その後、国務省が否定した経緯がある。

2011年3月18日08時12分  読売新聞)

原発周辺 放射線量は微減傾向

3月18日 8時9分

経済産業省の原子力安全・保安院が18日午前7時すぎに発表した資料によりますと、福島第一原子力発電所の周辺では、放射線の量が17日夜以降も、引き続き、わずかに減少していることが明らかになりました。

福島第一原子力発電所では、17日午後7時すぎからおよそ1時間にわたり、警察の放水車や自衛隊の消防車による3号機に対する放水が行われました。発電所の西門付近の放射線の数値は、放水が行われる前の17日午後3時30分に1時間当たり309マイクロシーベルトだったのに対し、放水が行われたあとの午後8時40分には1時間当たり292マイクロシーベルトと、わずかに下がっていましたが、18日午前5時の段階でも279マイクロシーベルトと減少傾向が続いていることが明らかになりました。

3月18日 10時3分

経済産業省の原子力安全・保安院は、18日午前9時10分すぎの記者会見で、福島第一原子力発電所の周辺の放射線の数値は引き続き減少していることを明らかにしました。

福島第一原発の3号機から西に1.1キロ離れた西門付近の放射線の数値は、警察や自衛隊による地上からの放水が行われる前の17日午後3時30分に、1時間当たり309マイクロシーベルトだったのに対し、放水が行われたあとの午後8時40分には、1時間当たり292マイクロシーベルトと、わずかに下がっていました。放射線の数値が減少する傾向はその後も続き、18日午前7時半の段階では271マイクロシーベルトに下がっているということです。これについて、保安院は「放水によって放射線の量が減ったかどうかは、直ちに判断できないが、今後の変化を注意深く見守りたい」と話しています。また、発電所への電力供給については、冷却機能が失われている原子炉や使用済み燃料プールを冷やすため、1、2号機は18日中に、3号機、4号機については20日を目標に回復させる考えを明らかにしました。

 18日10時30分

管理人です、こんにちは。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

非科学的人間の情緒的感想です。

1)オバマ大統領は、80km内のアメリカ人の避難を、発表しました。ヨーロッパの報道も、エキセントリックです。

2)日本国民は、アメリカの発表を信じるか、東京電力の情報開示を信じるか。体勢は前者に偏っている様子です。

3)福島第一原発は、日本で最も古い原発で、耐用年数を過ぎています。純粋に東芝・日立の技術で作ったものではなく、GEの設計図と指導の下、東芝・日立が作ったと聞いています。そんなどうしようもなくボロイものでも、過去最大の地震に耐え、理論通りに機能し、停止しました。ところが想定外の大きな津波で、電気系統と発電機が、壊れました。今回、冷却がうまくいきませんでした。

4)原発の本体・理論に、完璧ではないでしょうが、大きな瑕疵はありません。まして福島第一原発以降に作られた、東芝・日立の原発は、さらに性能が良いもので、日本の原子力発電技術は、世界一の技術です。

5)問題は、波にやられた発電機と電気系統の保護、にあります。日本の原子力発電そのものを否定するのは、非科学的・情緒的思考であると思います。日本人は原子力発電の恩恵を、たくさん受けてきました。そこを手の平を返したような態度は、非道徳的でもあります。

6)現場の自衛官・消防官・警察官・東電下請けの作業員、本当にありがとうございます。東電の発表も、まあまあです。アメリカ政府より、東電を信じます。民主党菅内閣は、国政の最大課題である、安全保障を担う能力も気持ちもありません。かれらは大半が日本を愛していない人であることが、良く分かりました。外国政府のために働いている、工作員のようなものです。なぜそう思うかは、ブログ利他自利に書いています。

菅直人さんは、これまでテロリストを支援しただけではありません。

原子力空母の寄港に反対しました。

自衛隊の存在も否定し、自衛隊員が成人式に出ることにも反対していました。

自衛隊はそれでも、仕分けしますか?

支持率低迷、在日韓国人からの違法献金、もうアウトだった菅首相が今回の大震災で張り切って、暴走した結果が原子炉の最悪の事態を招いてしまいました。

自衛隊を「暴力装置」と言っていた仙谷の再登場です

早く辞めろ!

7)私は千葉在住ですが、普通に外で歩いています。サッカー少年の息子には、ランニングさせています。

福島原発と東京はおおむね230km離れています。従って放射能を有する粒子が飛来したとしても、直ちに生命に関わる事態になるとは考えにくいです。「格納容器の破損、または居住地で0.1mシーベルト以上の放射線が検出された場合、避難を検討すべきである」との、専門家の意見がありました。ですから私は世間が相当騒ぎ出してから、「どうしようかな?」と、考えたいと思います。

この国は、日本人の手で、立て直しましょう。日本人成りすまし国会議員は、辞めさせましょう。そのためにもご自愛ください。

参考:産経ニュース 2011.3.20 21:43

辻元清美衆院議員を震災ボランティア担当の首相補佐官に起用したのか。

 カメラマンの宮嶋茂樹氏の著書によると、辻元氏は平成4年にピースボートの仲間を率いてカンボジアでの自衛隊活動を視察し、復興活動でへとへとになっている自衛官にこんな言葉をぶつけたという。

 「あんた!そこ(胸ポケット)にコンドーム持っているでしょう」

 辻元氏は自身のブログに「軍隊という組織がいかに人道支援に適していないか」とも記している。こんな人物がボランティア部隊の指揮を執るとは。被災地で命がけで活動している自衛隊員は一体どんな思いで受け止めているだろうか。


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