争わずして勝は、勝の上なり。間と中心の大切さ。 [素心]
老子(ろうし)に曰く、
「上善は水の如し、水は善(よ)く万物を利(り)して争わず、衆人の悪(にく)む所に居(お)る」
「上善如水、水善利万物而不争、居衆人之所悪」
理想的な生き方をしようと思うなら、水のあり方に学べ。水は万物に恩恵を与えながら、自分は人のいやがる低い所に流れていく。
孫子(そんし)に曰く、
「百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」
「争うことは、やたらとすべきではない。しかし、争えば必ず勝たなければならない。そしてできれば、相手を傷つけず、争わないで勝ちたい。」これが戦略の原則である。
イソップ物語に曰く、
「北風が吹き付けると、旅人はますます固く外套を着込む。太陽が暖かく照らすと、旅人は自ら好んで外套を脱ぐ。」
武道の教えに曰く、
「一歩踏み込め」
間と中心を取って一歩踏み込めば、相手は自ずとそれを嫌って、自ら好んで退く。
コメント 0