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自立と依存:自殺は止めてください。 [矛盾と不合理]

稽古指導の目的は?

日本の次の時代を担う青少年の育成。これは外せない。

日本の文化伝統を継承する武技の修錬を通して、日本の正しい歴史認識とともに、自立した青少年を育てたい。そもそも私は何に起因して、今このような仕事に邁進しているのだろう?それはいつから?

この質問に答えようとすると、元総理大臣田中角栄が逮捕された日である1976(昭和51)年7月27日に遡る。わたしはこの日のことを、良く記憶している。

私は高校一年生、柔道部員として暑中稽古を終え、当時の国鉄中央線に乗車していた。網棚か座席の上に、田中角栄氏の逮捕についての号外新聞があった。友人はそれを読むと、「記念に取って置こう」と笑った。

私の高校時代は、ダグラス・グラマン・ロッキード事件の捜査と裁判と、同時代である。今の私はこの事件を、日本の独自石油資源開発を潰したいアメリカが、朝日新聞と東京地検特捜部を使って、日本潰しを行ったものとイメージしている。しかし当時の高校生であった私は、単純に、厳しい捜査に追い込まれた関係者数人が自殺した痛ましい事件として、感傷的になっていた。

私が出した結論は、「組織は個人を裏切る。だから組織に依存した人間に、なってはならない。自立した道を歩もう」。その程度であったが、大切な問題提議となった。

 

時はめぐり、国が財政破綻、大企業が大リストラの時代、自殺率国際比較をご覧いただきたい。http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html

我が国は豊かなのに自殺率高く、貧しい国であっても自殺率は低い。我が国は年間3万人の自殺者があって、警察が自殺と認定しない自殺数が、その二倍近くあるともいわれている。なんとも残念で、言葉にならない。

しかし、なぜだろう?

「自立している」つもりでいた人が、ある日突然首になり、「無収入」になる。所属していた環境・人間関係を失う。

そして気づく。自分は会社に依存している社畜だったと。

あわてて、次の就職先を考える。

しかしそれは、別の会社に依存する社畜としての自分であることに、変わりない。

あっそうだ!自立すれば良いんだ!でも、もう遅い!

本当にそうか? 

いや、違う、遅くない!まだまだ、遅くない!

稽古指導では、一人一人組み、言葉を交わす。青少年と組む時は

「君の夢は?進路は?」と聞くことが多い。今週聞いた二人の例を御話しましょう。

Y君、中学二年生

「僕は大学で経営を学びます。それが終わったら、料理人の修行をして、自分の店を持つのが夢です。経営のことをしっかりやってから、良く考えてやりたいです。朝は朝に向いた料理、少し休んで昼は昼に向いた料理。少し休んで夜は夜に向いた料理を出したいです」。

私「それじゃー、一日中働いて、疲れちゃうね。でも、良いな!頑張って!」

S君、高校二年生

「僕は大工になります。フォークリフトやショベルカーの免許は、高校の間に取ります!高校出たら専門学校へ進もうか?」

私「高校卒業したら、すぐ東北へ修行に出なさい。東北の人々は困っているし、悦ばれるぞー。それに君も、実力が付く!がんばれー!」。

合気道に来ている子供達には、私のメッセージが、浸透しています。それが嬉しい!

そして悩んでいる貴方も、まだまだ、遅くない!自立できる。

身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ。


タグ:自立 自殺
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