指月の指 指を忘れても可也 [Aikido Canada Calgary]
指月の指。月は目的、指は手段。
指の指し示す方向をたどってゆくと、月が見える。一度月を見てしまえば、指し示す指を見ることはない。月は真理であり、指し示す指は宗教なり学問であると、譬えられることがある。人間形成と武道も、同じ関係ともいえる。
目的を得れば、手段である指を失ってもかまわないではないか?
理想はそうだ!本当にそうか?
時として、「目的のためなら、手段ではどうでも良い」と、論理が外れることもある。 善であれ悪であれ、目的を達成すればよいではないか?と。
それは違うだろ?
手段も目的も、善であり美であり正しくあり、両輪でなければいけないよ。
これは道理というものだ。
国は違っても、それは別の言葉で、通じる。
決してコピーではないけれども、稽古を通して、別のスタイルで伝わってゆく。
写真はCalgaryの稽古風景。場所はダンススタジオだけれども、随所に主となれば、立処、皆真。
ここであれ、どこであれ、彼らにとっての道場なのだ。
最後の写真はDanさん。上地流空手の修行者。 他にも糸東流や沖縄空手出身の人が多い。
歴史の浅い、全てが移民のこの国でも、伝統を重んじ、そこから宗教ではない人の生きる道の指針を求める人々がある。
Thank you! Sensei!
礼節を守って学んでくれる彼らの元気な声が、懐かしく思い出されます。
武道 フォト ギャラリー Budo Photo Gallery
2013年9月 カルガリー稽古を、表示しました。
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