道義心と消費税法改正についてのご案内

冴えない顔の私が、坐っています。理由は消費税法改正に伴う残念なご案内です。

会員の皆様にはますますご清栄のことと存じ上げます。

さて、既にご高承の通り、社会保障の安定財源確保等を図る税制の抜本的改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律が平成24年8月22日に公布され、平成26年4月1日から施行されることとなりました。カルチャー教室と直営道場と、対応が異なります。

カルチャー教室

セブンカルチャークラブ・（株）カルチャーの店舗。当法人に関しましては、成田・八千代・蘇我・西新宿・北砂・綾瀬・昭島の合気道教室。これら受講料につきましても平成26年4月1日以降分につきましては、全て改正後の税率による消費税額（８％）をご請求させていただきますので、ご承知おきくださいますようお願い申し上げます。

直営道場

その他の当法人が直接運営する教室・道場については、指導料（月会費）へ改正後の消費税額のご請求を見合わせます。武道具などの販売については、消費税額をご請求させて頂きます。経費削減に努めますが、一年後の経営状況をみて、改正させていただく場面あるかもしれません。

恒産恒心への疑問

『孟子・梁恵王上』に「恒産無くして恒心有る者は、ただ土のみ能くするを為す。民の若きは即ち恒産無ければ、因りて恒心無し」

孔子には「衣食足りて礼節を知る」という言葉あります。

しっかりした正業なくして、道義心を保つことは、よほど修養を積んでも難しいことです。人は誰しも、豊かさは大切だと思います。

しかし、自分が歩んできた道からすると、あるいはこのやり方は間違っているのではないか？そんな例をたくさんみてきました。恒産恒心とは、疑問に思います。原因と結果が、逆だと思います。

芸道に歩む人に相応しいのは、「恒心あるところに恒産あり」です。 「自利利他」ではなく「利他あるところに自利あり」です。以前、事務所に張っておいた川柳あります。蕎麦店店主が新聞に投稿したものでした。そこには？

儲けると　思えば落ちる　蕎麦の味

とありました。至言です。

私はバブル前・バブル最盛期・バブル後も、今日までひたすら道場の仕事を続けてみました。この仕事が好きだからです。

写真は小平水曜日一般クラスです。

 

雨の日も風の日も、皆さん集まってくださる。こんな幸せな日々を、本当にありがとうございます。直営道場の会費は、何とか消費税１０％までは、月会費を値上げしないように頑張る所存です。

幼いころから稽古を始めたお子様方が、大きくなっても継続してくださる。するとそのまたご家族まで、ご参加くださる。お陰様で直営道場の運営は、磐石です！

ですから私のみならず皆様も、

動機は、正しく。（道義心）

経過は、楽しく。

結果は。豊かに。

「正しく楽しく豊かに」と願っています。

厳しい世界情勢

しかし世界の情勢は、そうとばかりも言っていられない状況にあります。 長期的に、サラリーマンの「権利」は、ますます侵害されていきます。言い換えれば、給与所得が上がる可能性は低いです。

「マルクス主義」と「ケインズ主義」の二つは、「労働者の権利拡大」を常に要求してきました。
しかし、マルクス主義は91年末、総本山のソ連が崩壊したことで、影響力を失いました。
ケインズ主義は、新自由主義者レーガンやサッチャーの成功で、衰退しました。

結局、今の世界で主流なのは、「新自由主義」。特徴は、経済的自由主義、自由貿易、市場経済、民営化、規制緩和。移民政策の推進。そして、「小さな政府」を目指します。

減反廃止の農業政策変更もその流れのひとつで、結局外資企業が経営しやすくするに過ぎません。
新自由主義のもとでは、国の力がどんどん弱まり、企業の力がどんどん強まり、結果としてサラリーマンの権利がどんどんなくなっていきます。

皆様も「ブラック企業」・「リストラ」・「外国人労働者」・「非正規雇用率4割」などと、日々ニュースに接していることと存じます。TPPという条約は、我が国の課税自主権を放棄するに近い、危険な条約です。こんな時代に？

けっきょく頼りになるのは自分自身であり、自分の正業です。そして私にとっては道場であり、道義心そのものです。皆さんも頑張ってください！

企業業績が向上しても

給与へは反映されない

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