flowers of a Japanese apricot tree 三千世界 一度に開く 梅の花 [花守として]
植芝開祖のお言葉に「三千世界 一度に開く 梅の花」とあるのを、誰しも聞いていると思います。この言葉を、どう感じたら良いのでしょう。
ある年齢になれば、誰しも、自ずと知ることでございましょう。
年年歳歳、季節は巡り、どんな厳しい冬であっても、春は訪れてくれるものです。それも不意に。
時には一陣の風が、春一番の風と、気づかされることもあります。
時には暗がりに思いもかけず、梅が満開になっていることを発見し、気づかされることもあります。
そしてさらに敷衍すると、季節ばかりではないです。
長く苦悩する。それが一陣の風か満開の梅に巡り合わせるように、苦悩から解き放たれるのです。 「一度に開く」とは、心の解放のことだと思います。
今日、本部道場に着くと、梅が満開でした。そして考えさせられたのでした。
季節の春は、確かに来たのだけれども?
コメント 0