心意気と「三つの先」 [合気道 練習]
心意気(こころいき)とは、今日、「物事に積極的に取り組もうとする気構え。意気込み。」として使われます。これは武道から現代人の会話に引き継がれた言葉の一つと、考えます。
さて、今日の本題は、木野田さんが先を取れないこと。すなわち心意気(しんいき)をみれないことです。
先を取る
日本の武道の攻撃の理合いは、すべて先を基本に考えます。
1、先の先を「先先の先」 突き、など。
2、先そのものを「先」 切り落とし、など相討ちの勝ちのこと。
3、先の後を「後の先」 受け流し、など。
以上が「三つの先」です。ですから先を取れなければ、三つすべてが取れないことになります。
では「先を取る」には、どうしたものでしょうね。
答えを先に、それは、心意気を観ることです。それを観ずに身体・動態を見るために、「先を取る」ことができません。
今、「観る」と「見る」を使い分けましたが、宮本武蔵 五輪の書 観見二眼 を根拠としました。
心意気とは
「心意気体」(しんいきたい)は、脳の指令が「体の動き」に現れるまでの過程です。
「心意気」とは静態・心眼。「体」とは動態・肉眼。二つ合わせて心意気体です。
ですから体を追っている限り、後手になります。心意気に応じられれば、「先を取る」ことができます。
木野田さんの課題
「三つの先」を習得することを、古流では「三宝秘伝」(さんぽうひでん)という場合があるそうです。それほどに大切なこと。そして木野田さんの課題でもあります。
写真は、私が木野田さんに「今、技をかけるから、撮ってよ!」と依頼した時のものです。ところが?
木野田さん「早すぎて撮れません」
では、もう一度
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