正直:晴れて良し 曇りても良し 富士の山 [素心]
晴れて良し
曇りても良し
富士の山
元の姿は
変わらざりけり
山岡鉄舟 居士のお言葉を、稽古の終わりに、皆さんで元気良く唱和させていただくことあります。
楽心館子供クラス 小学3年生の小川真生子さんは、ご自身のお名前と結びつけて、学校でスピーチしました。その原稿を紹介します。
山岡鉄舟居士のお言葉は、禅的深い境地を語ったもので、浅学な私がとやかく言えたものではないことを前置きします。
自分の本来の姿とは、何でしょう。多くの人が自身の能力・魅力を知ることもなく、発揮することもなく、諦めてしまう場合が多いでしょう。
そうした場合、調子が良い時はそこそこでも、少し形勢悪くなるとしょぼくれてしまうものです。私も若い頃は、自己嫌悪したものです。
そこで再度、問いかけます。 「自分の本来の姿とは、何でしょう?」。「元の姿は 変わらざりけり」といえる自分自身。何らかの方法で、ぶれない自己・不動心不動体・富士山のような自己を求めるのが、人間形成の歩みだと思います。その方法が何かは、人それぞれです。
そこを小川真生子さんは、ご両親様から授かった名前をヒントに、「真っ直ぐに生きる自分」。これを大切に生きようと決意したのです。
真っ直ぐに生きる
真っ直ぐに生きるとは、一言で「正直」といいます。
正直(しょうじき・じょうじき・せいちょく・ただしくなおき)とは、心が素直で清らかなこと。いつわりがないこと。武士階級によって形成された概念で、誠に通じます。
正当な手段を用い、正当な利益を相手に与え、自分も発展させていただく。自分の特性・強みを生かす社会貢献、言い換えれば利他自利こそ、真っ直ぐに生きることだと思います。
順境も
逆境も
真っ直ぐに
元の姿は
変わらざりけり
小川さんには、素晴らしい個性・特性がある。誰にでもある。それを真っ直ぐに生かして、社会貢献する。それが本来の自分と言い切れるまで、精進いたしましょう。
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