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冬来たりなば春遠からじ [素心]

大寒らしく、昨日は北海道で-30度を記録しました。鳥取では、100台を超える車が雪で立ち往生。自衛隊が災害救助に派遣されました。自衛隊の皆さま、本当にありがとうございます。

こうした中で東京の大寒は、まだ楽なのでしょう。それでも昨晩の練馬区は、刺すように冷たい風が吹いていました。放射冷却の東京は、雲に覆われ湿った空気の新潟より寒いと、ある方がいっていました。

子供クラスが終わる時、「次の言葉を唱和しましょう」と言って、「冬来たりなば春遠からじ」と先導しました。子供たちも不思議そうな顔をしながら、続いてくれました。3年生のお子さんに「これは、どんな意味でしょう?」と、聞いてみました。すると「冬が来れば、春はまだ先」と答えました。

「そうかな?今は大寒、一年で最も寒い季節です。でも太陽の光を見ると、春の力が籠っています。花屋さんに行くと、もう菜の花が、店先にありますよ?大寒といえども、春の兆しを見つけることができます」。

「これは季節の学びですが、大切なのは生き方にどう学ぶか?ということです。私たちが困難のどん底にある時、これからもっと悪くなると考えるか?これから良くなると考えるか?選ぶのは自分です。自分の中に春、可能性の兆しを見つけましょう」。みんな、うなずいて、聞いてくれました。

さてここで、疑問が残ります。今日紹介した、斉藤さんの記事です。楽心館にも、75歳を超える会員に、ご活躍いただいています。ご高齢の皆様に、季節の話は良いとしても、「可能性の兆しを見つけましょう」とは、差し出がましくて言えません。「ゆるゆる楽しんでくださいよー」と、言うばかりです。

でも斉藤さんは、「この年になれば、良いことなんかありませんよ」と、人生の冬に生きていると言いたげです。それでも、稽古の工夫を楽しんでいただいています。私はその年齢になって、どれほどのことができるでしょうか?斉藤さんに負けないように、ひたすら続けたいともいました。

そしていつかある日、「石川は努力で晩成。晩年はslow monkey(なまけもの)のように動き、止められなかった」と語られるような身に、なりたいものです。


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