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柿の渋味と甘味、今の自分はどちらかな? [素心]

はじめに

 柿は成長の過程で、渋味の時期と甘味の時期あります。人も同じでしょうし、今の自分はどちらか?顧みます。

柿の渋味と甘

 柿の木は、果実の中に種子を育んでいる時期、柿の実は渋味です。種子ができないうちに動物に食べられては、種の保存ができません。渋味で動物の攻撃から、防御しているのです。

 実の中に種子が醸成されると、一転して甘味になります。動物に柿の実を食べてもらって、を種子を遠くへ運んでもらうことで、種の保存がなされます。自然の摂理は、良くできたものです。


人も同じでしょう?

 ある演歌歌手の思い出話です。この方は、紅白歌合戦にも出演し、功成り名を成した方です。「駆け出しの頃は、一般家庭を訪問し、そこへ数人の客を集めて歌った。町の店舗の中から、外の客へ向かって、歌ったりもした。更衣室はないので、トイレでササッと、和服と袴へ着替えたものだ。一つの目的に向かって歩んでいた、あのころが一番楽しい思い出です」と、語っていました。柿の実でいえば「渋味」の頃が、楽し思い出だと、仰せになるのです。歌が未熟であったとしても、夢をもって何から何まで辛抱していた時期があったのでしょう。なるほどそんな考え方もあるのかと、私は感服しました。

 

今の自分を顧みます

 私はけっして、功成り名を成したり、技が完成した武道家ではありません。愚鈍に35年、この道を歩んだにすぎません。私はとても、この演歌歌手のように、「渋味」の時代が楽しいとは思えません。私も当然、技がもっと下手で会運営もうまくいかない時代あります。それを振り返れば、恥ずかしさと申し訳なさで、忸怩たる思いです。

 牛歩戦術で、技も会運営も良くなってきた。そこへ起きたのが東日本大震災でした。いざともなれば、まったく立ち行かない団体であることに気づかされ、収入元の確保すべく、たいへんな努力をしてきました。両親を亡くしたりもありましたが、何とか成果を出し、還暦を令和2年に迎える予定でした。


ところが今は

 ここへ来て新型コロナウイルス禍、東京都内のすべての支部・教室を休止中です。一転すべてを失ったようで、そうでもありません。東日本大震災の時のような苦しさは、ありません。

 新型コロナウイルス禍が落ち着くのは、来年7月頃と予測しています。それまでのトンネル期間、柿が種子を醸成するように、自分の心と技を高めればよいのです。本部道場に一緒に稽古するお弟子さん方あることは、本当に幸せなこと、恵まれた環境です。

 甘味までは、いかないかもしれませんが、成果は出せるでしょう!

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