自粛圧力に負けない強い個が、求められている [地震・大震災・津波・原発・新型コロナウイルス]
今年はコロナ禍により、弊道場の稽古活動へ、内外の強い自粛圧力生じました。集まって稽古しているだけが、武道ではありませんので、稽古しないのも一つの選択です。しかし弊道場は、会場が使える限り稽古する道を選択し、9名の指導員(1名退会・1名休会)が協力してくれました。
簡単にいえば、平静に稽古環境を保つ→個人にとってかけがえのない日常を保つ→お稽古人様の心身の健康を保つ。→地域貢献。
これは表面的理由で、もっと深い理由があったので、述べたいと思います。
カルト教団と自粛警察
忘れてならないのは、阪神淡路大震災の後です。人々の不安心理の間隙を縫うように跋扈したのは、オーム真理教です。教祖の麻原をはじめ幹部の大半は在日で、疑似政府を作り幹部お互いに大臣と呼び合うカルト教団は、行政・警察・マスコミの深部まで浸潤しました。捜査をかく乱するために、二回のサリン事件を起こすに至りました。
コロナ禍に同様に事が起きました。自粛警察の人々です。科学的に考えればありもしないリスクを煽るにもかかわらず、自分が正義のようにふるまう。自粛しない人・感染した人・発症した人・治癒した人・医療従事者等へ、発言である場合もあれば、直接行動、無視、差別と様々です。これは、とても危険な現象でした。ユダヤ人虐殺の心理と同じです。
かつてペストやスペイン風邪の時も、多くの犠牲者出ました。しかし日本人同様に清潔で質素な生活をするユダヤ人は、被害が少なかったのです。日ごろから豊かで賢いユダヤ人を妬んでいた人々は、「ウイルス感染症の犠牲はユダヤ人の仕業だ!ユダヤ人を殺せ!」と逆上しました。ヨーロッパの全体域で、不安心理に乗じたユダヤ人虐殺が起きるようになりました。
科学的根拠なく正義を偽装する自粛警察とカルト的群集心理、根底は同じです。
コロナ死の三倍増えた自殺者数
新型コロナウイルス感染による死者数は、欧米比較で日本は少ない。アジア比較では人口比率で日本は多い。12月27日時点で3274人です。
ところが政府の対策の悪さ→経済の悪化→失業者の7割が女性。さらに在宅勤務や社会不安から、鬱的症状の人が増えている。新型コロナウイルスのパンデミックは、日本の多くの方々を自殺という選択へ追い込んでいます。
Forbes Japan 2020/12/17 が流した記事を引用します。
「警察庁のデータによれば、今年10月と11月の自殺者は、それぞれ約2200人、1800人。1月~11月の自殺者は、1万9000人以上だ。10月の自殺者は、前年同月比で男性が約22%増。一方、女性は約83%増となった。」
引用終わり
弱い立場の女性へストレス集中していることが、推察されます。
自殺者数は月に700~800人というと、コロナによる累計の死者数の3~4倍にあたります。神科医の和田秀樹氏は「一連のコロナ自粛要請で自宅にこもる機会が増えたことで、孤独感や感染不安がつのってうつ状態になった人や、雇用が奪われて経済苦を抱えてしまった人が精神的に追い込まれた可能性がある。政府は自粛の“副作用”についてもっと国民に説明をするべきだった」と指摘しています。
弊道場は自粛圧力に負けない道を歩みます
自粛警察のようなカルト的集団の存在。自粛同調圧力の弊害が大きい現実の中、弊道場は自粛に負けない道を選びます。これは石川個人の方針ではなく、理事会で議決し議事録へも記載した公式の方針です。個々の事情で従わない自由ありますので、休会・退会は自由です。
結果として自粛への同調圧力強いにもかかわらず、新規入会が昨年の二倍ありました。不安心理の中、真剣に求める姿勢を感じました。中でも感染拡大の三波が押し寄せる中、昔、稽古していた方の復帰が印象に残りました。
以下に差しさわりの無い範囲で引用します。
「件名 以前にお世話になりました、Kと申します。
本文 石川先生
大変久しぶりにお便りを差し上げます。Kと申します。
石川先生には、十数年前に、小平と茗荷谷の道場でお世話になりました。今は?で音楽の教師をしております。先生はいかがお過ごしでしょうか。
さて、この度、?の道場にて合気道の稽古を再開させていただくことにいたしました。教職に就いて子どもと接するようになってから、自分の心にしっかりとした芯が必要だと感じた事がきっかけです。昨日、?先生にお願いして、少し稽古に参加させていただきました。
?先生に教えていただいた形の中には、はっきりと覚えているものもあり懐かしく感じるとともに、もう一度最初からしっかりと学んでみたいという思いが沸き上がっております。
稽古には年明けからしっかりと参加させていただく予定です。初心に立ち返って頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
K 」
引用終わり
懐かしいK君、良く覚えていますよ。こんなに大人らしい文章を送ってきて、「自分の心にしっかりとした芯が必要だと感じた」とは、まじめすぎますね。でも復帰は嬉しいです。
コロナ禍に休むのも稽古でしょう。しかし求める人々のために、稽古できる日常を維持するのも大切です。弊道場は後者を選びました。新型コロナウイルス以前のことを継続しているだけで、当たり前のことです。
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