Aikido Photo Today: 黄金の釘一つ 風鈴一つ [素心]
昨日の中野の稽古へ、モロッコからの訪問者がありました。母国とフランスで通産10年、合気道を稽古しているそうです。
アフリカの方が、日本人と同じように、あるいはそれ以上の丁寧な所作で、道場へ入場されました。私が「どうぞ足を崩してください」と何回か繰り返して始めて、正座姿勢を崩しました。
武道が、格技としてのみならず文化として伝わっていることに感心するとともに、見知らぬ指導者達のご苦労を想像してみました。
劫初(ごっしょ)より
作り営む
殿堂に
我も黄金(ふがね)の
釘一つ打つ
私が大学生の頃、大隈講堂で 足立大進 老大師(栽松軒 慈雲 臨済宗円覚寺派本管長)の公演を拝聴したことがある。そのときこの歌を引用されていました。
自分も釘一本なりとそれに打ち込み、その営みにあずかりたい、しかし、それは錆び釘ではなく、黄金の釘でありたいという気概です。
あの日から30年も、過ぎたんですね。
たとえ小さな存在であったとしても、何かは出来る、可能性はある。今はそう思っています。
今日は初夏の暑さ。
省エネ第一弾は、道場に風鈴です。
たとえ小さな風鈴でも、チリリーんと、高い音で鳴っていますよ。
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