朱夏を生きる [素心]
暑中お見舞い申し上げます。
台風過ぎて、本格の暑さ到来しました。お子様方は、今週末より夏休みです。 道場では、夏について話しました。
子供たちへの話
季節に春夏秋冬あるように、人の一生にも春夏秋冬あること、知っていますか?
人生の春夏秋冬を、簡単に言い換えれば、「準備期」「成長期」「成熟期」「衰退期」。
「皆は、自分がどこにいるか?春夏秋冬で答えてください」と質問して、一人ひとり答えていただきました。
「春」と答えるのは半数、残りはご自分の好きな季節を言っている様子です。一人が、どうしても「冬」と答え続けるのは、面白かったです。
私:「もう人生、終りですか?」
お子様:「はい!」
そんな感じです。
「皆さんは今、春を生きていると思いますよ。ご両親様のお世話になっている間は、自立して生きる夏を迎えるための準備期間です。
春は、第一に健康。第二に素直な心で多くの知識を吸収。そして自分の特性を発見して、生涯貫く何かを築くための準備してください。
夏休みは、普段できない体験ができそうで楽しみですね。ご親戚と接したり、遠くへ行ったり。勉強をしっかりやってね」。
親子参加のお父さんや、見学のお母さんに聞いてみると、面白い答えでした。
大人への話
古代中国の五行思想では、「春」には「青」が当てられる。同様に、「夏」を「赤」、「秋」を「白」、「冬」を「玄(黒)」に当て、それぞれ「青春(せいしゅん)」、「朱夏(しゅか)」、「白秋(はくしゅう)」、「玄冬(げんとう)」といいます。
これらは季節を表す言葉であり、これが転じて、日本では特に「青春」について人生における若く未熟で、しかしながら元気で力に溢れた時代を指すようになったそうです。
子供クラス保護者様から私までの年代は、以上の考えからすると夏なんですがね?
それを、あるお父さんは「春です!」。あるお母さんは「晩秋です!」と仰せになります。
年代 論語
① 青春 :16歳~30代前半 学を志す
② 朱夏
前半:30代前半~40代後半 身を立てる / 惑わず
後半:40代後半~50代後半 天命を知る
③ 白秋 :50代後半~60代後半 耳に従う
④ 玄冬 :60代後半~ 矩を超えず
一つの季節をどう生きるかによって、次の季節の生き方が方向づけられます。自分の生きる季節をどう言うかは、その人の心の内一つ。でも、お母さんの「晩秋です!」は、何かもったいない気がします。いや、そのほか多くの方々も、秋と思い込んでいるのではないですか?
私も秋かと
実は私自身54歳も、秋だとばっかり、思い込んでいました。調べるまでは。
子供たちから毎度
「先生、鼻毛が出ているよー?」
「先生、顔が皺だらけだよー?」
「先生、何で歯が茶色いのー?」
と言われるたびに、「爺さんだからだよー!どーもすいません!」と答えています。どうやら自分で爺さんと、刷り込みしていた様子です。
ところが調べれば、50代後半まで朱夏ではないですか。なんだか、嬉しくなってきたぞー!
でもね、「天命を知る」とは、少し目標高過ぎ?
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