不登校と胆力 [武道:東京都文京茗荷谷合気道文京スポーツセンター]
中学生の姉妹から、お母さんを通じて届けられた。移動教室で鎌倉へ行った、お土産だそうだ。この姉妹は、合気道の稽古を長く休会されている。事情があって、学校も休みがちである。
御礼の葉書きを送ると、またまた丁寧にイラストつきの返信が届いた。文を読めば、自分を「見」つめる眼も、人の気持ちを思いやる「観」察眼も、よく磨かれている様子が分かる。宮本武蔵のいう「観見(かんけん)、二つの眼を磨け」。彼女らは二つの眼を持っているにもかかわらず欠けているもの、それは胆力だろう。身体のどこが悪いでもない、しかし学校に行く時間ともなると、あちこちの具合が悪くなるという。学校へ向かって一歩を進める、胆力が無いと思われる。
学校は休んでも稽古にはお出でと、言っては怒られるが、自分が言わないと誰が言うだろう。
天地人に軸を立てる。
軸に気を通す。
「フッ!」と脱力して臍下丹田に落とす。
そこから真っ直ぐに歩みだすだけのことさ。
「とにかく合気道の稽古へお出で、自然に形になるからさ」。
合気道楽心館 http://www.aiki.jp/
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タグ:不登校,臍下丹田
ずいぶんと可愛らしい表情のフクロウですね。
恥ずかしがり屋さんでしょうか?
でも、瞳はパッチリ何かを見ている様ですね。
by でこママ (2008-06-24 12:11)
「瞳はパッチリ何かを見ている様ですね。」
両親が、温かく見守ってくれた。学校が、親切な対応をしてくれた。合気道の先生はいつも厳しいのに、葉書きを送ってくれた。でこママがコメントしてくれた。
みんな、見ているだろうね。
そして5年、10年経った時に、しみじみ思い出すだろう。「アー、ありがたいことだった」とね。
していただいたことを、させていただく。私も貴方も、皆さんも。
そしてきっと、フクロウの姉妹も。
by 一楽斎 (2008-06-30 23:32)