秋季子供審査会 ２ 道について

　　審査会の開会にあたり、お子様向けのスピーチをいたしました。概略以下のような話題です。

　私たちは合気道を学んでいます。合気と道があって、合気道です。合気とは剣に基づく武、すなわち相手を倒すためのの技法のこと。その技法の修錬による人間形成の道。武を道によって覆い隠したものが、合気道です。

　合気と道と二つがあっての合気道ですが、道の方が大切なので道について、お話します。少し我慢して聞いてください。道とは、もちろん私たちが生活で使う道路としての道ではありません。日本において儒教と仏教が融合して醸成された思想のことです。 ｢誠は天の道なり。これを誠にするは人の道なり｣とか。｢天命これを性と謂い。性に率（したが）うこれ道と謂う｣などです。この時の道が、武道という時の道と同じものです。　では誠とか性とは、何をいっているのでしょう。 これは人間が人間になるということ。天才でも偉人でも英雄でもなく、もって生まれた自分自身に、納得して自分が成るということ。あるべきように。やるべき事をやるべき時に、真剣に臨むだけのこと。指導させていただいている我々も、通わせて下さっている保護者様も、想いはそのこと一つのためにあります。

　今日は審査会ですから、日ごろ養ったものを、よい形に顕してください。軸を立て、半身の一致、真っ直ぐに、入り身転換、体の変更。

合気道楽心館：http://aiki.jp/
動画ブログ：http://blog.goo.ne.jp/ichirakusai3?
問合せメール：[e-mail]

タグ：誠,性 道,儒教,中庸 天命