気づく

出水先生

　おはようございます。
　昨日は書の稽古と免許状作成、真にありがとうございました。
いつも誉めてご指導くださるので、私も気づきを感じながら、自分を変える心地よさに浸っています。
　私は鈍感ですから、ご指導もさぞかしご苦労かと思います。
　１２月２３日は、今年最後の稽古となります。
　どうぞよろしくお願いします。


　ころころこころ。以前は心が変わるからこそ、気づきが得られのだと思っていました。若い頃は、そうだったのかも知れません。しかし年を経ると、心は重く固く、感じるものです。

　最近は、小さな気づきをたくさん経験して初めて、人の心はゆっくり変化していくように思います。自分がそうなのだから、人様の心も同じこと。稽古の場においても、一つ一つ小さな気づきを積み上げていくことが指導法というものであって、相手の心がどうなるかはずっと先のこと。　　当たり前のことですが、人を変えようなどと思い込んだ時、指導は失敗するように思います。技芸を通しての人間形成の場なのですから、技芸の質の高さによる感動・気づきなくして、心の云々（うんぬん）は、語れたものではありません。情熱や理念先行で、私は数々の失敗をしてきました。願わくば今後は、失敗に気づきを得て、失墜とならないようにしたいものです。そんな考えがあって、今朝、出水先生に送ったのが、上のメールです。そしたら夕方、次の返信メールが送られてきました。


石川先生
　メールありがとうございます。このところうまくなられたかな？と、感じているところです、うるさいことを素直にききいれてくださり、少しずつの進歩がみられるのはうれしいことです。今日もさわやかな秋晴れですね、生きている目でこの空をみるよろこびをおもいます。
      でみず老拝

　なんとも軽く柔らかく、ころころこころ。爽やかで潔い。これが出水先生の書であり、生き方そのままでもあると思いました。


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