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合気道と書道と私 [千葉県千葉市合気道本部道場hombudojo]

 本部道場の土曜夜に参加している小堀です。のべ1年半ほど通わせていただいています。鈍いのか年齢のせいなのか、やっと7級にたどり着いた所です。ただ、他の方の稽古レベルが高いので、級位の枠に囚われない内容の稽古ができているのではないかと思います。
 石川先生の指導は難しいです。あくまで個人的な印象ですが、たとえば半身の一致や等速直線運動といった重要なことは、アッサリ言葉で教えてもらえますが、それはとても難しいことです。そして「これは技術」といわれるようなポイントめいたことは、繰り返しの中で、正解に近づくことができれば技を受けてもらえますが、全く見当違いのことをすれば、「ハズレ」と言われて終わりです。いずれにしろ試行錯誤の繰り返しで、理解を得られなければ停滞し続けることになります。そして稽古中に考えすぎてフリーズしていると、先生に「ニヤリ」とされてしまいます。偏差値教育で、問題と解法がセットで出てくることに慣らされてしまっていると、答えが見えてこない苦しみは相当なものかもしれません。
 そんな試行錯誤の繰り返しですが、最近わかったような気がすることもあります。それは、無意識に肩に力を入れるクセがあることと、肩に余計な力が入っていると、身体の中心から手先へ伝わる力が、肩で途切れてしまうことです。まだ道場稽古では生かされているとはいえませんが、腕から筆先へ半紙表面に伝わる感覚では、それらしい違いがあります。口では説明できないような感覚の差です。
 先生の指導は難しい、と書きましたが、私の書道の先生も良く似た指導をされていると思います。上に書いたことを、そのまま筆の使い方や線質の出し方などに置き換えたような印象です。気が付けば、もう30年近くも同じ先生にくっついて、書道を続けてきました。やはり試行錯誤の繰り返しです。
 高校までは何となく続けていた書道ですが、大学で専攻した社会学などの色々な影響により、社会人になるに際して、サラリーマンか書道かの取捨選択を目標に、10年をタイムリミットに設定し、仕事と書道を平行してきました。結果、会社は10年1ヶ月勤めて辞めました。
 もし関係者の方が読まれたら怒られるかもしれませんが、現在の書道界は、ほぼ二極化しています。特に著名な4つの賞を中心に広がるメジャーと、有象無象の入り混じるマイナーです。ちなみに最近よく耳にするパフォーマンス書道なるものは、マイナーの一側面が肥大したものです。私は泰書会という団体に所属していて、柳田流とも呼ばれる書法・書論を学習しています。先代柳田泰雲先生がメジャーに愛想を尽かして早々に距離を置き、御子息の泰山先生も同様の理由で無関心なので、私もマイナー側に身を置いているといえます。そこらあたりの書道業界における暗部は省略しますが、今はマイナー側の書道家の姿勢や行動に、学ぶべき点や挑戦する意味、後進として続く価値があると思えたのが、会社を辞め、書道を主軸に選んだ大きな理由のひとつです。
 なぜ書道の話に変わったかというと、それは告知のためです。このたび土曜日に、本部道場の昼間の隙間時間をお貸りして、書道教室を開設させていただけることになりました。私のような実績のない者にチャンスを与えて下さった石川先生に、深く御礼申し上げます。以上、長文失礼いたしました。

千葉市書道教室のホームページ


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