母も私も、浦島太郎気分に、浸りました。突然、強制的に、歳月が圧縮されて、目の前に現れる気分です。 [家族]
今日、母の施設でのこと。
母:「年はいくつになった?」
私は実年齢を答えると
母:「そんなになった、はずはない」 現実を受け入れられない様子で、驚くばかりでした。そして兄の年齢も聞いてきたので、あるがままに答えました。
母:「もうそんなに、そんな、はずはない」
記憶が20年か30年前で、止まったままの様子です。苦しめてはいけないので、さりげなく受け答えしました。
そして私は、夕方から多摩地区のある道場の担当でした。そこへ以前から問い合わせて来ていた初老の方が、見学にいらっしゃいました。
この紳士のご苗字を聞くと、約25年前の短期間交際があって、一度年賀状を書いた方と同じでした。お互いに老け込んでいるため、お顔からは同一人物とは、思えませんでした。
私は彼の姓名と勤め先を記憶していたので、「もしや?」とお尋ねすると、一致しました。
老紳士は明るい方で、私のことを「覚えていない」と、はっきりと仰せになりました。しかし姓名の漢字まで私の記憶と一致したので、同一人物に違いありませんでした。このことが一因であったかどうかは知りませんが、入会したいとのご意向です。
私:「あー!夢のように、歳月が圧縮される想いだ」
昼間の母の驚きようが、しみじみ思い出されました。
そして一日の間に、この経験を与えられた不思議を、感じました。
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