氣の剣とは:居合・剣術の「付け込み」とは [古武道:無限神刀流居合術・会津小野派一刀流剣術]
剣術で切り返しを、指導していた。
相手の霞(こめかみ)に、ピッタッ!と、くっつく様に入っていく。
左右への変化の過程は消えて、次の瞬間
逆の霞へ、ピタッ!と、くっつく様に入っていく。
このように「 相手の弱点やすきに乗じて攻め込む。機会を抜け目なく利用して自分が有利になるように変化すること」。これを居合や剣術で、「付け込む」・「付け入る」という。
しかしこれも、過程・プロセスが消えていて、初めて役割を果たす。これなら何をやっても、、「付け込み」。
相手に見えていたら、なにをやっても、手順を教えているようなもの。こちらが隙を与えているに過ぎない。
だから
ただ柔らかい剣で、型を整えるのは、形の稽古。
力強く打ち込んでいれば、鍛錬の稽古。
柔らかく、軌跡が消えて、身を入れて。これは気の剣。
そんなことを説明しながら、切り返しの実演をしてるつもりだった。
ところが、剣が、思っているように飛ばない。おかしいな、何で、こんなに緩慢にしか、動けないのだろう。
今日はおかしいな。自分ではない、みたいだ!
そう思っていると、朝が来て夢から覚めた。
「何だ、夢だったのか?」と、ややホッ!とした。
しかし後味が悪い。
「なぜ、こんな夢を見たのだろう。もしかして、夢が現実で、現実が夢か」。
とにかく、精進しろ!って、戒めだ。
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