合気道まんが:体罰?そんなわけないでしょ! [漫画 まんが コミック 絵画]
植芝盛平 合気道開祖が開祖と呼ばれる所以の一つは、武道家にして日本の精神文化の象徴の一人として、挙げられることにあります。
武術としては遥かに上であった武田惣角先生が、植芝開祖のそのあたりの個性には、路線が合わなかったことでございましょう。
植芝開祖には道歌あり、書あり、気の流れあり。この表現力は、ずば抜けた個性です。
合気道の場を担う者は、技としてのみならず、想念を流して天地に返す気の流れを持つことが大切です。流すことによって癒し、禊ぎ祓いとする。ここに至れば宗教です。
稽古中、5歳の男の子が私に言いました。「先生、絵を書いていい?」
私:「うん!いいよ!」
そして書いたのが次の絵です。
これ、なんだかわかりますか?
相当に、このお子様の精神が、感傷的な状況であることがわかります。
まず、これに注目。
棒人間の頭の上に、箱が落ちてきました。
そしてぺしゃんこに潰れます。
潰れた人は、その反動で?
びょーん!
と、のっぽに伸びるが、足がない。
そしてこの画面左へ、次の絵を描きました。
棒人間が箱に入れられて、揺れています。
これは?
愛されていない自分が、好きになれない!
そんな本人の自画像なのです。
私は稽古の後、保護者様を呼んで、絵を見せながら説明しました。
箱が頭の上に落ちてくるとは、頭を保護者様に打たれる、その意味だったのです。
今回、私と保護者様とお子様と、たいへん有意義な話し合い。「気の流れ」を持つことができました。
こんなことは、体罰でもなんでもありません。
保護者様も幼少期からこれまで、様々悲しく辛い経験があったことでございましょう。
そして現在の夫婦間も、大変な努力の中、支えあっていることでございましょう。
このお子様も、こうしたことを乗り越えて、たくましく育ってゆくのです。
今回は、細い棒人間として、自分を描きました。
この自己像は、太いものになってゆくと信じます。
続きは: 合気道まんが:体罰?そんなわけないでしょ!2
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