ペリリュー島の戦い [正しい歴史認識:国防 自衛 護国]
aikijp忘れられた戦争「ペリリュー島の戦い」に焦点 Nスペ、フジはドラマ(産経新聞) - Y!ニュース http://t.co/TCL2C5T8Kw08/12 22:42
日の丸とパラオの国旗の由来
忘れられた戦争「ペリリュー島の戦い」に焦点 Nスペ、フジはドラマ
産経新聞 8月12日(火)17時0分配信
「8月15日」が今年もやってくる。テレビ局はその前後に戦争関連の特別番組を相次いで投入。今年は日米が南洋で激戦を繰り広げた「ペリリュー島の戦い」から70年にあたり、NHKは特番を13日に、フジテレビも15日に特別ドラマを放送する。NHKの天川恵美子チーフプロデューサーは「ペリリュー島の戦いは『忘れられた戦争』になっている。節目の年に改めて光を当てたい」と話している。(本間英士)
ペリリュー島は、現在のパラオにあるサンゴ礁の島。米軍は昭和19年9月、この島に上陸し、迎え撃った日本軍は洞窟などを拠点に2カ月以上にわたって組織的に戦った。ここで日本軍は「アッツ島の戦い」(18年5月)以後続けてきた組織的な「玉砕」を初めて禁止。持久戦に持ち込む戦法は日本軍の戦術上の転換点となり、約3カ月後の「硫黄島の戦い」にも引き継がれた。
天川さんは、ペリリューの戦いが「忘れられた」理由について、約1万人の日本兵のうち生還者がごく少数だったため、語られる機会がほとんどなく、また、米軍の最精鋭部隊といわれた「第一海兵師団」の死傷率が約50%と極めて高く、米国にとっても「不名誉な戦い」とされ顧みられてこなかったことを挙げた。
NHKは今年5、6月、ペリリュー島の戦いを撮影したフィルム113本を米国立公文書館や海兵隊基地の倉庫で発見。フィルムに収録された約13時間分の映像には、日米両軍の銃弾が飛び交う接近戦や、米国の新兵器だった火炎放射器が使用される場面、兵士たちが日増しに追い詰められる様子などが記録され、「映像は驚くほど鮮明。カラー映像もある」(天川さん)という。
NHKはこれらの映像や現地でのロケ、日米双方の元兵士へのインタビューを13日午後10時からの「NHKスペシャル」で放送。天川さんは「当初は『記憶は墓場まで持っていく』と語っていた元兵士の人を説得するのが大変だったが、先人たちの記憶を後世に伝えるため、いま話を聞く必要があった」と振り返る。
米国の元兵士は、いまだにシャワーを浴びる際に戦場での銃弾を思い出すという。「戦争の恐怖やトラウマは、整理して消化できるものではない。小さな島で起きた“悲劇”を、フィクションではなく現実のものとして知っていてほしい」と天川さんは話す。
フジテレビも15日午後9時から、ペリリュー島の戦いで日本軍の指揮を執った中川州男(くにお)大佐(上川隆也)を主人公にしたスペシャルドラマ「命ある限り戦え、そして生き抜くんだ」を放送する。
中川大佐は日本軍を指揮しただけではなく、現地の人々と密接な関係を築き、ペリリュー島が戦場となる前に住民を別の島に疎開させる決断を下した人物。ドラマの主人公として描かれるのは初めてで、編成企画の細貝康介さんは「ペリリュー島の戦いを描くことで、戦争の悲惨さと、その悲惨な経験の上で生まれた日本とパラオの希有(けう)な絆を、幅広い世代の視聴者に伝えたい」と話している。
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