省みる:30年目の稽古始め [素心]
30年目の稽古始め
今日は、私が25歳で職業武道家の道へ進んで、30年目の稽古始めとなります。
目標・環境・自分、広く省みて、新たな一年を歩みだしたいと思います。
省みる
格言に
鹿を追う者は山を見ず
とか
山を見るのではなく、自分を見て登れ
と教えます。どちらも「囚われなく、目的・環境・自分を検証し、変化に応じて自由に見直しながら行動する」ことの大切さを、説いたものと思います。
今が大事
省みるならば、1年目も、30年目も、未完ということで変わりないです。どちらも過去のこと。だから今を、より完成に近づくべく大事にするしかないです。
30年経て、良くなった部分はあります。五十から百へ、二倍は良くなった。
えっ?それで何なの?
見た方が鳥肌立つような、技を持っているのですか?自分は?俯瞰して見れば。1年も30年も、五十歩百歩です。
稽古前に靖国神社を参拝させていただきました。
名を惜しむ
靖国神社の参拝者へ、「ご自由にお持ち帰りください」と配布されているチラシを、持ち帰りました。陸軍兵長 福島實命 お父様へ書かれた手紙が、紹介されています。中に次の詩がありました。
武人は名を惜しむ
咲いて大和の山桜
散って九段の宮柱
日本民族のかかる存亡のかかる中、国を支える柱の一つとならんと覚悟された先人のご苦労は、どれほどのものでしょう。
今日、豊かさと平和をむさぼる我が「名を惜しむ」などと、恥ずかしくて言っていられません。
今日を精一杯生き、納得の稽古をさせていただくほかありません。
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