もう秋?もう還暦か? [家族]
穂葉茎に
揺れる濃淡
文月の田
道場のある九十九里町から自宅へ向けて、水田の間を車は疾駆していました。稲穂がすっかり成長して、濃淡のある緑が揺れ、柔らかい絨毯のようでした。
文月とは「ふづき」とも読み、七月のこと。季語は秋です。本格の暑さはこれからなのに、もう季節は秋なんです。
ついこの間まで「急げ青春!」と思っていたのに、1960年生まれの私は、もう還暦なんです。この「もう」が曲者です。何かやり残した後悔あるから、「もう」。時代ごとにやりこなして先へ進みたければ、「まだ」のはずです。
還暦からの生き方・道場運営を考えて、外房へ転居し、道場を設けたりしてきました。準備してきたのに、私は不覚にも「もう」と、思ってしまいました。なぜか?内容がともなっていないからでしょう。
しかし、今からでも遅くない。芸の花を咲かせたいです。「あいつは遅咲きだったけど、一つ花を咲かせたね」と、言われるようになりたいものです。これからも一稽古人に過ぎません。
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