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ネットでリセット [AIKIDO TECHNIQUES 合気道 技]

 俳優の柳生博さんが、4月9日NHKラジオ放送で話されていた。一部分しか聞くことはできなかったが、印象に残った部分を紹介する。
「最近、スイッチをリセットすると死んだ人間が生き返ると信じている子供が、増えている。これは現代生活が、リアルな死から遠ざかっているためではないだろうか?現実に私もテレビニュースで、9・11のニュウーヨークテロの報道を見て、哀しみを感じたかと言うとそれほどでもないような気がする。私が子供の頃かっていたネズミが、自分の掌の中で息を引き取ったときのほうが、はるかに辛かった。ネズミと一緒に自分も死にたいと、思ったのだった」。

 全体の一部分に過ぎないが、そんな話が冒頭にあったような気がする。(月曜日で、千葉市武道館へ向かう自動車運転のほんの数分のことだったので、記憶は定かではない)。
 私が興味を持ったのは前半の「リセットすると死んだ人間が生き返ると信じている」部分で、私が社会の事象を見ても、納得のいく話であった。以前では考えられないようなことが今日、さまざま起きている。

例1)自殺願望をもつ人たちが、ネットで連絡を取り合う。そして初対面の人たちが集合する。そのまま「死にましょう」と実行してしまうことが、各地で起きている。

例2)リアルな場面で人間関係が壊れてしまったとする。それをメールでリセットしようとする。真意が伝わらないやり取りで、針小棒大・本末転倒なやり取りが増幅され、子供から大人まで殺人事件が起きている。

 柳生さんは、「現代人の生活が、リアルな死から遠ざかっているためである」と、既に述べている。これはもっともなことで、多くの人によって語られている部分でもある。こうした問題は私の仕事、身体活動を通したコミュニケーションをしている者にとって、切実に感じる問題でもある。「生身の」・「一期一会で」のありかたで、一回一回の稽古での伝達だけがすべてであると思う、いや理想とするだけに、切実に感じる。ネット、それは自分の仕事の対極。それでいて自分も使い、周囲の人もこれでアプローチしてくる。
 そこで私は、第2の理由と第3の理由などを、考えることにした。

合気道楽心館:http://aiki.jp/
動画ブログ:http://blog.goo.ne.jp/ichirakusai3?
問合せメール:ichirakusai3@mail.goo.ne.jp


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コメント 2

でこママ

人や物との関係に<質>ではなく、<量>を求めてしまうのでしょうか。
情報媒体は、<利用>しているうちは良いですが、<縋る>ようになると、いけませんね。
私は「会って話す」「触れて知る」が好きなので、子供にも、そうなって欲しいのです。
合気道の稽古で、それらを体験出来るのは親として有り難いことです。
今では、楽心館での稽古を育児の一環とさせて頂いています(*^,^*)
by でこママ (2007-04-11 13:49) 

楽心館と楽氣の代表

でこママ

脈絡のはっきりしたコメント、ありがとうございました。
今日は冷たい雨でした。
稽古でとった手と手。手の冷たさが、ひんやりと伝わってきました。
(傘を差した手が、雨に濡れて冷えたのだな)

「冷たいね」と、相手の手の甲に私の掌を、重ねてみました。
にっこり笑顔が、こちらへ返ってきました。
by 楽心館と楽氣の代表 (2007-04-11 22:55) 

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