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ネットでリセット 2 個人的意見(リアルとバーチャル) [AIKIDO TECHNIQUES 合気道 技]

 柳生さんは第1の理由として、リアルな死から現代人が遠ざかった生活をしている、という。まずこれについて、個人的意見と体験を述べたい。

「個人的意見」
 柳生さんは、9・11とネズミの比較をされている。これは不適切な例えで、どこかで修正なさるべきだと思う。9・11は作り手の意志の介在が少ない、リアルタイムに進行した映像です。被害者の数も多いのに、それをネズミと比較してしまうのは、誇張が過ぎるし不道徳でもあると思う。

 ここで大切なのは、柳生さんがリアルとバーチャルの落差を伝えたかった、として理解することだと思う。

 ニューヨークテロ、二千余りの方々が犠牲になる映像はバーチャル。掌の上でだんだん弱って息を引き取るネズミはリアル。リアルのネズミの死の方が哀しみ深いと、柳生さんは仰せになる。自分とリアルな因果関係が深いと、たとえネズミであっても立ち直れないほどの痛打を受けると言っているのだ。では私の生活の身近に、どんなリアルとバーチャルの落差がみられるか、考えてみよう。

 例えば、Aがリアルな体験と想いを、100枚分電子メールでBに送ったとする。キーボードを叩く行為は手書きと比べて、勢い感情が前へ走りやすい。Aにとってはリアルな体験が、電話線(あるいはファイバー)を通って活字として表現される。Bへ届いたときには、趣旨不明なバーチャルなものに過ぎなくなっている。
 ところがCはリアルな体験と想いを、3枚分便箋に自筆で書いてBに送ったとする。 Aにとってはリアルな体験が、郵便局員の何人もの手を経てポストに届く。それを自分で歩いて取りに行き、鋏で封を切る。文字には自筆の文字の持つ呼吸と躍動がある。Bへ届いたときには、リアルなCの想いが伝わってゆく。

 ネットを使うべき時と使わないべきでない時の見極めは、大切であると思う。

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