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形と礼 [素心]

本質からすれば礼と形です。今日は子供の事なので、形からの礼になります。
各道場の初稽古や、他の武道の先生方との新年のご挨拶も、終わりました。一つ考えさせられる話題が、ありました。DSC01275.JPG

「そちらの流派の正月の行事の様子は、いかがでしょうか?」なにげに聞いたところ、以外な返事でした。

「うちも以前、正月行事をやっていたのですが、止めてしまったんですよ、保護者を相手にするのが面倒臭さくて。」と言う。

「それはどういうことですか?」と私。

「道場の入口の靴を揃えるように、仕付けるでしょ。するとその親が そんな躾を教えないでくれ、うちは自由にやらせる主義だから、技だけ教えてくれればいい、と。自由を履き違えた人ですね。(こんな親の子供は預かれないから)お前、子供だけど破門だ、と言いました。
これは別の親ですけど。稽古のあと迎えに来た時、お父さん迎えに来てくれてありがとうございます、と言わせていた。そしたら、そんなこと言わせないでくれと注意されたこともあります。」

モンスターペアレント、というやつですね。私もすごいこと言われたことがあります。しかし子供には罪がないので、辞めさせることはもったいないことだと思います。子供が変わっていくことで、保護者が気づいて改まる可能性もあります。

一年生で審査に落ちたお子さんの話です。技が全部出来ていて成績表にも〇がついてる。礼の形が悪いのでそこだけ×。それで審査は失格。保護者が、なんでうちの子供、技が出来てるのに失格、なんですか?と聞いて来ました。それは礼が出来ていないからですよ。そして私は、そのお子さんの正座礼の動作姿勢を直して差し上げました。お子さんはその日の稽古の間、私が直した通り行っていました。ところがそれに、留まらなかったのです。

一月以上過ぎて、このお母さんは私に言いに来ました。「あの審査で落としていただいて本当によかった。この子はそろばんのお稽古に行った時はもちろんのこと、人と挨拶する時、礼の形を守ったのです。身に付けるべき時、身にさせなければならないことの意味が分かりました。ありがとうございました。」

合格させて喜び合うのは審査の下。失格させて感謝されるのは審査の上。

姿勢が至誠に。身形(みなり)が氣形となって、形から養わせる礼もあります。

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