別れの季節 [素心]
足立で5年間稽古したS君の最後の稽古日が来た。中学から陸上の長距離選手になる目標を立て、箱根駅伝に出場するのが夢だそうだ。
ふと、外を見ると雲をデザインしたという東京武道館の壁面が見えた。S君の青雲の志に、似つかわしい景色でもある。
目標がある。それに伴って出会いもあれば別れもある。ならばこの別れは、私にとってもS君にとっても幸いだ。
受験が終わって二回りも大きくなって帰ってきた仲間も多い。これも幸いであった。
「毎年正月の駅伝を見る時、君を思い出すよ。がんばれ!」、そう言って見送った。
天命これ性といい 性に従う これ道という。
武者小路実篤は、これを分かり易く詩にした。
天に星 地に花 人に愛 この道より 我を生かす道なし この道を歩く
人それぞれに性分がある。性に応じた分別を持って、分相応にそれぞれの道を歩めばよいではないか。
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タグ:天命,性,道
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