子供の日 [家族]
昨日の4日、蘇我アリオの稽古がありました。子供たちに「連休中の楽しみを、一つお話してください」と、お願いしました。すると一人一人、語ってくれました。
映画に行く、公園で遊ぶ、バーべキュウーをやる。そして「入院しているお父さんが、明日帰ってくる」というものがありました。明日とは今日、子供の日にお父さんが帰ってくる。
「それはよかったね!」と、私は答えながら、3日に母の施設を訪問した時のことを思い出していました。母の日のプレゼントを届けるためです。ドアをノックして部屋に入ると、母は車椅子に座ってテーブルに向かっていました。そしてテーブルの上には、この歌詞の書かれた紙の束が、置かれていました。「今、職員の人が帰ったばかりだよ」と、話してくれました。
毎朝一曲、唱歌を歌うのが日課だそうです。この朝は「鯉のぼり」を、歌ったとのこと。紙の束をめくると、様々な唱歌を練習していることを知りました。私は母の歌声を聞かないタイミングで着いたことを、「良かったな」と思いました。私が子供の頃、母が台所で「夕焼け小焼けの赤とんぼ」と、美しく歌っていた頃のことを鮮明に思い出すことが出来るからです。この思い出と今の現実を対比することは、つらかったですね。プレゼントは指輪・ハンカチ・ハンドクリーム。
もったいない。
つかったらなくしてしまう。
しまったら、しまったことを忘れてしまう。
もったいない。
母は繰り返し言いました。明日6日も、息子を連れて施設を訪問します。その後、吉川の稽古へ行きます。
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