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正しい歴史認識:李登輝 『日台の心と心の絆』 (宝島社刊) [正しい歴史認識:国防 自衛 護国]


 日本人と台湾人を精神的に結びつけているのは武士道精神だ
  李登輝元台湾総統が大震災以来しょげている日本人を鼓舞する著作


 日本と台湾の人々の心を結びあわせているのは日本精神である。それは武士道精神である。世界政治が混迷し世界経済が低迷し、日本はなかなか復活できないで喘いでいるが、日本にはこの混迷に打ち勝つ日本精神があるではないか、と李登輝閣下は強くたくましく日本人に訴える。
 うろたえないで、たじろがないで、後ろを見ないで、そして日本よ、起ち上げれ!
 李登輝元台湾総統、いまも日本に対しての愛情溢れる発言はやまず、そして多くに日本人に勇気を与えている。
 前作『武士道解題――ノブレス・オブリージェとは』(小学館)のなかで、なぜ武士道かを探索して、「日本及び日本人対してだけではなく、わたし自身に向けての問いでもありました」と正直に心境をつづる李登輝閣下は、「各個人が生き方の心得と言うべきものを再認識しなければならないと信じる」として次のように言われる。
 「武士道を再評価しようといっているのは、日本人本来の精神的価値観をいま一度想起して欲しいと切望しているからです。民族固有の歴史とは何か、伝統とは何かということをもう一度、真剣に考えて欲しいのです」
「一国の文化の形成というものは、『伝統』と『進歩』という一見相反するかのように見える二つの概念を如何にして止揚すべきかという問題に帰する」。
 
  現代日本はハイテクという進歩にとりつかれ伝統を顧みない風潮があり、経済大国をつくりあげる原動力は進歩であっても、「そのために国家や国民にとって最も大切な『伝統』まで捨て去ってしまったら、どうでしょうか。それは本来の意味における進歩ではなくなってしまう」のではないのか、と何回も呼びかけられるのである。
 本書は李登輝総統自身が時間を割いて執筆され、日本各地においておこなわれた講演の記録と、日本の雑誌に寄稿された論文の集大成ではある。


タグ:李登輝
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